To The City of Sloe Gin Fizz

翻訳、英語、海外移住、国際結婚などについて。

人生の新しい曲がり角に来たのでブログを始めることにした

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アメリカから帰ってきたばかりの空港のラウンジでこれを書いている。婚約者とその家族や友人に会いに行き、今後の相談をするための旅だった。日系アメリカ人の移民弁護士と面会し、入籍から移住までのだいたいのスケジュールを決め、彼の生まれ育った街を見て帰ってきた。

22歳で就職せずに大学院に行くことを決めて以来、ほとんど行き当たりばったりで無軌道にやってきた人生が、また新しい曲がり角に差し掛かりつつある。今から日記でもつけて後々読み返せば面白いかもしれない。せっかくならブログにしたらどうだろう。今のご時世で、あのクレイジーな大統領を頂くアメリカに渡りたいなどという人がどれだけいるのかわからないが、これからの手続きや暮らしなどの記録をつけておけば、もしかしたら誰かの何かの参考になるかもしれない。それにしばらくはフリーランスでやっていく道を模索するつもりなので、まとまった文章を書いておく場所があると後から何かと役に立つかもしれない。

このブログを書いているのは何者なのか

フリーランスの翻訳者として仕事をしている。2017年春からクラウドソーシング翻訳サイトのGengoで英日翻訳をし始めて、その後いくつかの翻訳会社のトライアルに受かり、さしあたりそれで食べている。

一応共訳書があるけれど、普段は主に観光、IT関連のマーケティング、Web記事の翻訳をしている。

翻訳を仕事にする場合、普通は社内翻訳者から独立してフリーランスになるケースが多い。私のようにインターネット一本でそのままフリーになってしまった人間はあまり多くないかもしれない(これから増えそうな気もするけれど)。正直、会社勤めを経験していないハンデは時々感じる。社内翻訳者をやっていれば、もっと全体のワークフローのイメージが掴めて仕事もしやすかったのかなあと思うこともある。こういう話も追い追い、記事にして書いていこうかと思う。

なんでアメリカに行くことにしたのか

そもそもは2年前、仕事を始めたばかりで手探りの状態、金もなければ将来の見通しもない、という時にTinderをやっていた。ストイックにスキルアップなどはせず、怠惰にマッチングアプリをいじっていたわけだ。いや、通信講座を受けたりそれなりに行動はしていたんだけれど、まあとにかく。顔写真と名前と年齢を主な手掛かりに好みの男女を次々に選別していく即物的なアプリだけど、マッチする相手の位置の範囲を数千キロなどに設定していると、普段あまり知り合えない人との接点ができるので面白かった。ポーランドの美術館学芸員とか、ドイツから客員研究員として関西に来るという(その後ほんとに来た)医師とか。自作の抽象画をプロフィール画像の中に混ぜていた。自作の抽象画をTinderのプロフ画像にするアラサー女、と書くとだいぶ痛々しいけれど、これがそれなりに話のきっかけになるんだ。

話が逸れた。とにかくそこで出会って、付き合おうということになったのが今の婚約者だ。日本で働いているアメリカ人のご多分に漏れず、英語講師をしていた。付き合って1年半になるタイミングで雇用契約が切れ、彼は結局アメリカに戻り、ロースクールに通ってキャリアを仕切りなおす決断をした。私はせっかくなのでついていくことにした。このまま日本にいるよりは面白いことになりそうだったし、彼がうまいこと弁護士になれば生活も安定するし、何より彼と私は精神的な双子のように似通っていて、お互いに他の人と一緒に暮らすイメージは持てなかった。

そういうところからこのブログを始める。果たして本当にアメリカに渡れるのか。自分の中途半端な英語(現状でTOEIC860点)を今後どう引っ張り上げるのか。翻訳のスキルはどうするのか。そんな話を書いていくつもりだ。